とある小役の判別目録

前回の記事でも軽く触れましたが、今回は設定判別時に使うべき数値と使うべきでない数値に関して書こうと思います。

2回続けて真面目な内容になっていますので、おふざけ記事がお好きな方はもう少々ご辛抱を!!

では、早速本題へ・・・


・設定判別の為の数値とは?

パチスロにおいて色々なところに設定差が設けられていますが、今回は項目別に分けて取り扱っていこうと思います。

大きく分類分けすると、

1・・・小役確率

2・・・設定差のある示唆演出(ボーナス終了画面等)

の2つに分類出来ます。

小役確率に関しては、設定差自体はそれ程無い代わりにサンプル数を稼ぎやすい項目、

示唆演出に関しては、設定差は大きいけどサンプル数を稼ぎにくい項目という認識でOKです。

では、まずは小役確率から・・・

・小役確率に関して

小役に設定差が付いている機械も多数存在しますが、

例ヱヴァ・・・

という事で今回はヱヴァンゲリヲンAT777の小役確率を例として挙げます。

設定リプレイ共通ベル弱チェリー強チェリー
11/8.991/24.061/149.971/897.75
21/8.811/22.921/146.291/851.12
31/8.631/21.891/142.781/809.09
41/8.451/20.941/139.441/771.01
51/8.281/20.071/136.251/736.36
61/7.951/20.071/121.361/704.69

※数値はスロマガの数値を参照


さて、ここで突然ですがクイズです。

この4つの小役の中で設定判別に使える子役はどれでしょう?

これの答えによってスロットに関する数字に強いかが大体分かります。

まあ焦らすことでも無いので答えを言いますが、リプレイ一択です。

なんなら他の小役は数えなくても良いぐらいですね。

共通ベルも数値的には使える内容なんですが、この機種に関しては共通ベルと押し順ベルの判別が出来ない為、使えません。

ちなみに、共通ベルが見抜けたとしても判別において一番判別要素になる小役はリプレイです。

仮に共通ベルが見抜けると仮定して、判別に使える順位付けをすると、

1位・・・リプレイ

2位・・・共通ベル

3位・・・弱チェリー

4位・・・強チェリー

の順番になります。

まさかの答えが並び順っていうね・・・

どうでしたか?正解しましたか??

まあ簡単過ぎたかな?と思ったんですが、YATAと高森に聞いてみたら

YATA『強チェリーじゃないですか?』

高森『弱チェリーに決まっているブヒ!』

ですってよ奥さん・・・

まあまだ弱チェリーっていうのは何となく分かりますよ、さすがに強チェリーは無いでしょうよ・・・

1日打って何回サンプル取れんの??って話ですよ。

では、何故この順位付けになったかを詳しく解説していきます。


・順位付けの理由

基本的な考え方になりますが、小役で設定を推し量る時に重要になってくるのは、設定を判別する時のサンプル数と乖離率に注目します。

サンプル数に関しては例ヱヴァ、

3000G打ちました。その時に何回サンプルを取れているでしょう?

っていうことね。当然サンプル数は多ければ多いほど精度は上がっていきます。

乖離率に関してなんですが、この言葉って証券用語なのね。

この記事を書きながら乖離率を調べたら証券関係の記事しか出てきませんでした。

このブログでは、乖離率=設定1と設定6で離れている数字の確率差という意味で使用しますのでご理解下さい。

この乖離率の出し方ですが、いたって簡単。

設定1の子役確率÷設定6の子役確率

で算出出来ます。

乖離率に関しては、乖離率が高ければ高いほど判別要素として重要になっていきます。

では実際に3000G回した場合の各小役の成立回数を計算しましょう。

面倒なので設定1と6だけを計算します。

・リプレイ

設定1の場合

3000G÷8.99=約333.7個

設定6の場合

3000G÷7.95=約377.4個

・弱チェリー

設定1の場合

3000G÷149.97=約20個

設定6の場合

3000G÷121.36=約24.7個

・強チェリー

設定1の場合

3000G÷897.75=約3.3個

設定6の場合

3000G÷704.69=約4.3個


実際に計算すると良く分かりますが、強チェリーはサンプル数が少な過ぎて判別の役に立ちませんね。

弱チェリーのサンプルが20個前後取れるので、これは設定判別の押し引きに使っても良いんじゃないの??と思う方もいると思いますが、サンプル20個前後では厳しいです。

ここから割と大事なことを言いますが、

サンプル数10個で前後200%〜300%程度

サンプル数50個で前後140%〜150%程度

サンプル数100個で前後120%〜130%程度

は誤差の範囲です。

例えばですが、リプレイを10回引いたとします。

その際の設定1の場合リプレイ確率の幅は約1/3〜約1/27の値に収まるということです。

この程度のサンプル数では全く分かりませんよね。

一番理想的なのは、サンプル数が取れて乖離率が上記の幅を超えてくれることです。

今回のお題にしたヱヴァに関しては、3000G回せば300回以上のサンプルが取れるので、その際の確率の振れ幅は110%以内に収まってくれることが多いです。(もちろん収まらないこともありますが・・・)

で、リプレイの乖離率が

8.99÷7.95×100=113%

になりますので、確率の振れ幅の値よりも乖離率の方が高くなるので、判別要素として十分役に立つということになります。

もっとも設定1で上振れすると設定6の確率の振れ幅の中に入ってくることもありますし、逆に設定6の下振れで設定1の確率の振れ幅の中に入ってくることもありますが、設定1よりも確率が悪い場合は設定6をかなりの確率で否定できるし、逆もまた然りです。

まあスロットの場合は6段階設定がメインですので、これだけで設定が丸分かりになる程簡単でもないのですが、考え方としては参考にしていただけると思います。

ちなみに飯田は確率系の計算が得意な訳でも統計学が得意な訳でもないのでざっくりとした肌感覚の数値ですのであくまでも参考程度でお願いします。

ちょっくら計算のお勉強をして、ちゃんとした確率の振れ幅について記事を書きますので、その時は信用していただいて良いと思います。

あんまり厳密に計算するよりも何となくの数値の感覚の方が設定判別する上では重要だと僕自身は考えているんですが、その辺りに関しては自己責任でお願いします。

長くなりましたので、示唆演出等の考え方については次回の記事で書いていきます。


・あとがき

今回の記事では小役の数値に関することを書きましたが、この考え方が分かってくると設定判別ツールを使う頻度が減ってくると思います。(機種にもよりますが・・・)

飯田自身はほとんど判別ツールを使っていません。

まあAタイプをほとんど触らないからっていうのも理由の一つなんですが。

あまり判別に自信がないという人は判別ツールを使うのもアリだと思いますし、自信がある人は全く使わないというのもアリだと思います。

ちなみに、この感覚が優れてくると機種の解析情報を見るだけでその機種が設定判別し易い機種なのかどうかまで分かるようになってきます。

一応このブログでは注目機種に関しては判別しやすそうかどうかぐらいは導入前後に記事を書いていきますので数字の感覚に自信の無い方は参考にしていただければなと思います。

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