機械割の真実

最近話題になりがちな機械割について。

6号機になってから最高出玉率が115%を超えられなくなってしまった中で、北斗や猪木の出玉率が高いと話題ですよね。

ただ、昔からサミーだのサギーだの言われているように、メーカーが発表する機械割と市場での機械割がかなり乖離している場合があります。

今日はその疑問に関してお答えしようと思います。


・機械割の数値が違う理由

一番の核になる理由を言うと

メーカー発表値・・・指定した条件でシミュレーションした数値

市場・・・ユーザーが普通に遊技した結果の数値

メーカー側の指定した条件というのが曲者な訳です。


例ヱヴァ、高確中か否かでATの当選率が全く違う機械があるとします。

演出的な示唆はあるものの完全に見抜くことは出来ません。

この場合、市場ではある程度高確の可能性が低くなるまで打つことになりますが、シミュレーションの場合は条件を高確抜け即止めにしてしまえば高確を抜けた瞬間に遊技を終了することになります。

極端な話をすると、リゼロでコンビニステージから温泉に行った時に次回のモードを見て止めることが可能な訳です。

普通だったら、温泉ステージ回してカードを見てもモードが完全に分かることはあり得ません。

でも、シミュレーションなら条件次第では

モードA突入時は即止め

等の条件を最初に指定しておけばコンビニから有利区間に突入した時に続行するか否かを決めることが出来てしまうのです。(大都技研の場合はそこまでイカツイ事はやっていないと思いますが)


・一番の理由

メーカー発表値と市場の機械割が違う理由は他にあります。

それが

リプレイ(再遊技)の数値を機械割にどう反映させるか?

この一点につきます。

まず、保通協試験ではリプレイは0枚イン0枚アウトとして計算されます。

市場ではリプレイが3枚イン3枚アウトで計算されます。

極端な例になりますが、

10ゲーム回して9ゲームがリプレイ、1ゲームがベル(5枚払い出し)の場合の出玉率は

保通協・・・総イン枚数3枚、総アウト枚数5枚、出玉率約166.7%

市場・・・総イン枚数30枚、総アウト枚数32枚、出玉率約106.7%

このような数値になります。

まあ簡単に説明すると

高設定はリプレイを0枚で計算した方が機械割が上がる

ということです。(正確には上がったように見えるですが)

今の機械だとリプレイ確率を下限(7.3分の1)まで落としている機械が大半なのでメーカー発表値から

約1.5〜2%

下に見積もれば市場の出玉率と近づくはずです。


一応リプレイ(再遊技)に関する規則を簡単に紹介します。

設定ごと及び規定数ごとに、再遊技に係る条件装置が作動する確率は、73分の10以上の値のうちからあらかじめ定められたものであり、次に掲げるときを除き、変動するものでないこと。

a 第1種特別役物又は役物連続作動装置の作動に係る条件装置が作動したとき

b 第1種特別役物又は役物連続作動装置が作動することとなる図柄の組合せが表示されたとき。

c 第1種特別役物又は役物連続作動装置の作動が終了したとき。

d 第1種特別役物又は役物連続作動装置の作動に係る条件装置、第1種特別役物及び役物連続作動装置が作動していない場合において、特定の図柄の組合せが表示されたとき。

e c又はdのいずれかに掲げるときの後に行われたあらかじめ定められた回数の遊技の結果が得られたとき。


・ユーザーを混乱させる理由

なんとなくは分かっていただけたと思いますが、シミュレーションの条件であったり、リプレイの扱い方であったりが

メーカーによってバラバラ

これが一番皆さんを混乱させている理由だと思います。

あくまで目安ですが、

機械割112%以上と謳っている機械に関してはリプレイ抜きで計算していると考えた方が無難だと思います。

まあ今後はほとんどのメーカーがリプレイ抜きの数値を出してくると思いますが・・・

あっ!Aタイプだけは別ですよ!!

ジャグラーやハナハナは別物です。

ちょっとそっちの話まですると長くなりすぎるのでまたの機会に・・・

ではまたお会いしましょう。

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